コスモスポーツ L10AエンジンO/Hレポート【第2回】
コンプレッションテスターを使用しリアローターハウジング内の圧縮を計ったところ6.0kg/cm2。
しかしこの情報はオイル上がりにより高い数値が出ていると思われます。
早速エンジンをおろすためドレンを外してエンジンオイルとクーラントを抜き取ります。
エキゾーストパイプを外す。
レーシングカーのような設計がされているコスモスポーツには標準でオイルクーラーが設定されていますのでそのパイプを外します。
ステアリングシャフトがエンジンルーム内を貫通しているため事前にシャフトを抜きます。
アクセルやクラッチのリンケージを取り外し、エアクリーナーケース等の補記類も取り外します。
マスターバックのエアホースを抜き、ラジエーターホースも取り外します。
クランクプーリーよりファンベルトを介して回るようになっているラジエーターファンを取り外します。
エンジンを持ち上げるときに邪魔になるスターターモーターを外し、エンジンマウントを緩めておきます。
トランスミッションの下にジャッキを入れミッションが落ちないように支えてエンジンを持ち上げる準備完了。
チェーンブロックを使用し慎重にエンジン本体を持ち上げます。
無事にL10Aエンジンがシャーシからおりました。
次回からエンジンO/Hに取りかかります。
アペックスシール溝を2ミリに加工済みの10A用ローター(手前)
奥はノーマルローター
2.3l・7人乗り
- 名称
- ガレージスターフィールド
(株式会社Techno Development) - 住所
- 〒379-2112
群馬県前橋市新井町8−4 - TEL
- 027-268-3611
- FAX
- 027-268-3690
- 営業時間
- 9:00〜20:00
- 定休日
- 不定休(イベント開催等による)
- 代表者
- 星野 仙治
- 2柱リフト
- イーグルリフト
- トータスリフト
- アライメントテスター
- サイドスリップテスター
- エンジンアナライザー
- コンビネーションテスター
- ディーゼルスモークテスター
- Co・Hcテスター
- ライトテスター
- バッテリーテスター
- 騒音計
- フレーム修整機
- 塗装ブース
北関東自動車道 駒形I.Cから5分
波志江サービスエリア下車3分
初めてロータリーエンジンを搭載した量産2ドアスペシャリティであるコスモスポーツ。流れるようなボディラインは文句なく美しく国内外に根強いファンを抱えていますが
一方で市街地走行での扱いづらい一面も持ち合わせているのも事実です。
この先長期にわたりコスモスポーツを楽しむために出来ることを検討した結果、新たに考案した方法でエンジンをオーバーホールすれば格段に低速トルクが厚くなり、クラッチミートからのトルクの谷が殆どでなくなることがなり今まで苦労していた坂道発進も楽に出来るようになる事が分かりました。
今回のオーバーホールを実施するのは1972年式コスモスポーツ。オーナーのS氏によると何度セルモーターを回してクランキングしても一向にエンジン始動しない状況との事。
かなりの重傷です。
早速状況確認から始めます。